要約
- 発音する音の定位を指定するMMLです。
表記
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絶対指定
P *1
左右+強さ指定
PL *2 PR *2 PC
オプション
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パラメータ 意味 範囲 省略値 *1 絶対位置 1~255 不可 *2 強さ 1~127 127
- 絶対位置
左右の指定を1~255の範囲で指定します。
1で左、128で中央、255で右となります。 - 強さ
左右の指定を強さで指定します。
1で最も弱く、127で最も強くなります。
解説
- 音の定位(左右の位置)を指定します。FMP7では左右合わせて255段階の範囲で指定が可能です。
- 指定方法は下記の2種類あります。
- 絶対指定
1~255の数値で指定します。
1で左、128で中央、255で右となります。間の数値を指定した場合にはその中間の定位となります。 - 強さ指定
定位を左右の指定と強さで指定します。数値が大きいほど左右へ音が振られます。
PL127で左、PR127で右となります。
PL、PRと数値を省略した場合は、127が指定された場合と同じに扱われます。
中央の指定を行う場合はPCと指定します。PL1、PR1でもほぼ中央となりますが、完全な中央ではありません。
- 絶対指定
- 指定方法の対応関係
左 中央 右 ├────────┬────────┬───────┬──┼──┬───────┬────────┬────────┤ 絶対指定 1 28 78 127 128 129 178 228 255 強さ指定 PL127 PL100 PL50 PL1 PR1 PR50 PR100 PR127 省略表記 PL PC PR
備考
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それぞれの書式は混在して使用することが可能ですが、一番最後に指定されたものが有効となります。
定位は約0.5dB単位での変化となります。
用例
- 指定方法の違い
すべて同じ意味となります。音を左から発音
P1 PL PL127
音を中央から発音
P128 PC
音を中央右から発音
P148 PR20