要約
- 音の長さをカウント数で指定します。
表記
-
#*1
オプション
-
パラメータ 意味 範囲 *1 カウント数 0~65535
- カウント数
内部管理のカウント数で指定します。
解説
- 音の長さを音符ではなく、クロックカウントを元にしたカウント数で指定します。
-
クロックカウントの概念を説明しますが、無理に理解する必要はなく、本内容の理解をせずとも問題なく曲の作成は可能です。
興味がわかない方は読んで頂く必要はありません。 -
クロックカウントとはクロックカウント指定で指定された音の長さを基準とした、内部音長管理カウンタのことです。
FMP7演奏時には音符で指定された長さもすべてクロックカウントに変換され処理されています。 -
クロックカウント指定で指定された数値が全音符のカウント数となり、他の音符はそのカウント数を元に長さの管理が行われます。
初期値の192で128分音符が扱えないのは、192クロックを128分割出来ないためです。
すべての音符は割り切れる長さで表現されなければパートごとの同期が取れなくなります。
そのため、128分音符利用時には全音符を384クロックとします。こうすることで128分音符は128/384=3クロックとなり、他の音符と演奏同期が保たれます。 - 「#カウント数」の指定方法は、このカウント数を直接指定する音長指定の方法となります。
- 本指定は音長の指定が可能なすべてのMMLコマンドで利用可能です。
備考
- 本指定は遅延などの時間を微妙に調整したい場合や、ディレイ・エコーなどの効果を音符長よりも細かく指定したい場合など利用出来ます。
-
通常は音長にて長さの指定は行なって下さい。
5連符などの指定も連符『 { ... }n 』にて指定可能です。 - #0 の指定は遅延などの指定を行なう場合にのみ有効です。音符の長さに指定することは出来ません。
注意
-
本指定で曲の調整を済ませた後にクロックカウント指定の値を変更した場合はクロックカウント数が変わり、パート間の同期がずれることがあります。
再度調整をし直す必要があります。