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FMP7とは

Windows環境で動作するFM/SSG/PCM音源をサポートした音楽ドライバです。
FM/SSG音源については、ソフトウェアにてエミュレートして演奏を行うため、特別なサウンドカードを使用することなく利用が可能となっています。

 

動作環境

動作OS

以下のOS環境にて動作します。

  • Windows XP
  • Windows Vista
  • Windows 7

エディションの違いや、32/64bitいずれの環境でも動作するように作成されています。
上記以外のOSでは動作保証は出来ません。

 

必要ライブラリ

システムライブラリ

Microsoft Visual C++ 2008にてコンパイルされています。実行にはMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)が必要となります。予めインストールを行った上で実行して下さい。
それ以外のライブラリは不要です。

独自ライブラリ

実行には同梱の「common_resrc.dll」が必要です。必ずFMP7.exeと同じディレクトリに置いて実行して下さい。それ以外のディレクトリに置いた場合には動作しません。

 

操作方法

起動

エクスプローラーなどから、FMP7.exeを起動させて下さい。
標準でオープニングジングルが演奏されます。音量など気をつけて下さい。

 

曲演奏

以下の演奏方法が可能です。

ダイアログ選択による演奏

ファイルボタンを押すとファイル選択のウィンドウが表示されます。演奏させる曲を選択し、開くボタンを押すと演奏が始まります。

ドラッグドロップによる演奏

FMP7形式の演奏ファイル(通常は拡張子が.owiファイル)をドラッグドロップすることで曲の演奏が始まります。
複数のファイルの演奏を行うことは出来ません。ドロップされたファイルのうちから、1曲のみが演奏されます。

関連付けによる演奏

Windowsのファイル関連付け、またはFMP7のオプション設定にて拡張子.owiにFMP7.exeを関連付けた場合には演奏ファイルをダブルクリックすることで演奏が始まります。

 

表示

大きくは表示パネルと曲データ表示項目の2つに分類され、さらに詳細な表示項目から構成されています。
表示情報は個別に表示・非表示の切替が可能であり、オプションにて指定します。

表示パネル

演奏中の各種情報、操作ボタンなどで構成されます。

演奏時間

「TIME」の見出しに続き、現在の曲データ演奏時間が表示されます。

シークバー

「SEEK」の見出しに続き、曲演奏位置を表すシークバーが表示されます。シークバーをマウスでドラッグすることで演奏位置を変更することが出来ます。
曲がループした際にはシークバーのボタンに「L」が表示されます。

曲カロリー値

「CALORIE」の見出しに続き、現在演奏中の曲データのカロリー値が表示されます。
カロリー値は演奏中はその時点での平均カロリーが表示され、曲がループするか演奏が終了した時点で全体の平均カロリーが表示されます。

レベルメータ

左右の音量を15段階にて表示します。
※ 表示には誤差があり、正確ではありません。

演奏制御

曲の演奏を制御する4つのボタンからなります。

表示ショートカット

表示の切替を行なう5つのボタンからなります。

オプション

オプションダイアログを開くボタンです。

電源

プログラムを終了させるボタンです。

曲データ表示項目

曲データ情報の表示を行います。

タイトル

「TITLE」の見出しに続き、現在演奏中の曲データのタイトルが表示されます。曲データ中にタイトルが指定されていない場合は「no title」と表示されます。
曲タイトルの長さが表示エリアを超える場合には、途中までの表示となります。

データ作成者

「CREATOR」の見出しに続き、曲データ作成者名が表示されます。曲データ中に作成者名が指定されていない場合は「unknown」と表示されます。
作成者名の長さが表示エリアを超える場合には、途中までの表示となります。

作曲者

「COMPOSER」の見出しに続き、作曲者名が表示されます。曲データ中に作曲者名が指定されていない場合は「unknown」と表示されます。
作曲者名の長さが表示エリアを超える場合には、途中までの表示となります。

 

ボタンによる制御

動作中のFMP7を素早く操作出来るボタンです。

演奏制御ボタン

4つ演奏制御ボタンで以下の制御が可能です。

ファイル選択 演奏開始 演奏停止 一時中断・解除

 

ファイル選択

演奏ファイルの選択を行うためのファイル選択ウィンドウが表示され、演奏ファイルを選択することが出来ます。

演奏開始

演奏を開始します。演奏が停止していた場合や、ポーズ中だった場合にも曲の先頭から演奏が開始されます。

演奏停止

曲の演奏を停止します。

一時中断・解除

曲の演奏中だった場合には、演奏を一時中断します。一時中断中だった場合には、中断された位置から演奏を再開します。

表示ショートカットボタン

5つのボタンで構成され、表示項目のon/offを簡単に切り替えることが可能です。
ボタンの点灯で表示状態を表します。

状態 演奏時間 カロリー シークバー レベルメータ 演奏制御
on
off

オプションボタン

ボタンを押すと、オプション設定ダイアログが開きます。
各種オプションの設定が出来ます。

終了ボタン

ボタンを指します。
演奏中の曲を停止し、プログラムが終了します。

 

オプション

about…

プログラムのバージョンや、コピーライトなどが表示されます。
「FMP7」のロゴをクリックすることで、サポートサイトにアクセス出来ます。

FMP7では以下のライブラリを使用しています。
 Anti-Aliasing Font Generator Copyright c1997-2010 HypS

FMP7では以下のデータを使用しています
 Graphic Design Copyright c2011 せんたろ

ドライバ

ver7.10a以降で表示されます。
addonディレクトリに置かれた外部演奏ドライバの一覧が表示されます。
各ドライバのバージョンの確認やオプションの設定などが行えます。

リスト表示

読み込まれたドライバの一覧、及びバージョンなどが表示されます。

オプション

リストからドライバを選択後、オプションボタンを押すことで各ドライバのオプション画面に遷移します。
ドライバごとのオプションは各ドライバの説明書などを参照下さい。

起動ジングル演奏

チェックを入れることで、FMP7起動時にジングル音楽が演奏されます。
また、addonドライバがジングル演奏可能であれば、演奏ドライバを選択することで変更が可能です。

パス指定

演奏ファイル初期検索パス

ver7.01L以降で表示されます。
ファイルボタン()を押した際のデフォルトパスを指定します。何も指定がされない場合はWindowsの設定に従います。

初回参照時に一度だけ使用する

ver7.10a以降で表示されます。
初期検索パスの参照を起動初回のみに限定します。
2度目以降にファイルボタンを押した場合は直前に開いたデータのディレクトリが選択されます。

演奏

演奏開始無音時間

曲演奏開始時に無音を演奏する時間を選択します。
サウンドカードによっては演奏開始時に鳴った音がすぐに発音されない場合があります。そのような場合に無音時間を設定することで、改善出来る場合があります。

終了時フェードアウト

プログラム終了時に曲のフェードアウト処理を行うかを選択します。

プログラム

演奏時に音が飛ぶなどの現象が発生しない限りは通常は変更する必要はありません。
特にスレッド優先度の変更はシステムが不安定になる場合があります。十分注意して下さい。

2倍処理

音飛びが発生する場合は、まずここにチェックを付けてみて下さい。
データ処理の速度を倍にして、音飛びが発生しにくい状態となります。ただし、その分FMP7の負荷は高くなります。

スレッド優先度

この項目の設定はむやみに変更を行わないことを推奨します。2倍処理にチェックをしても改善が見られない場合に調整を行います。 曲の演奏時にCPU負荷が高く、音が飛ぶなどの現象が発生している場合にのみ変更を行ってみて下さい。
優先度を高くすると、その分FMP7での演奏で音が飛びにくくなりますが、その他の負荷が逆に上がる場合もあります。そのような場合はシステムの不安定を招く場合もありますので十分注意をして下さい。

レベルメータ

CPUに余裕がある場合は「高感度表示」にチェックを付けるとよりメーターの反応速度が良くなります。

バッファ

通常はデフォルトの設定から変更する必要はありません。
音飛びが発生する場合や、他に重い処理などが動いている場合に変更を行うと改善されることがあります。

バッファ数

演奏データを事前に貯めておくことで、処理が一定で行われない場合の音飛びを改善できます。しかし、バッファを数を増やすとパートマスクなどの反映にラグが発生します。

ダイレクト出力

生成されたWAVデータをそのままのサンプリングレートでサウンドカードに渡します。余計な処理が入らない分、元のデータの劣化が少なく処理も軽くなります。

リサンプリングを行う

FMP7内部にてリサンプリング(周波数変換)を行います。
元のデータに手を加えるため音質の変化を伴い、処理負荷も高くなります。特に24bit出力は負荷が高いです。
リサンプリング指定時には以下のオプションの選択も可能です。

  • 変換品質
    リサンプリング時のオーバーサンプリング係数を指定します。「高」になればより精度が上がりますが、出力レートをあまり高く指定しない場合ではそれほど上げる必要はありません。
  • 出力ビット
    サウンドカードが24bit出力に対応していれば24bit出力の選択が可能です。16bit幅では音量オーバーフローするデータ等が割れずに発音される場合もあります。
  • 音量補正
    24bit出力を行う際の音量値の補正を指定します。補正を大きくするほど24bit出力のメリットは低くなり、16bit出力と同等に音が割れることになります。24bit出力時はアンプなどで調整されることをお勧めします。
  • 出力レート
    出力するサンプリングレートを指定します。サウンドカードが対応している必要があります。

表示

画面表示に関する設定を行います。

曲データ表示項目

演奏中の曲データの情報表示の指定を行います。
表示エリアのサイズはドット数で指定を行います。
あまり小さいと途中で表示が切れてしまいます。残りドット数表示の値を見ながら、画面サイズも考慮して見やすい値を設定して下さい。

表示パネル

演奏時間や、演奏制御ボタンなどの表示有無を指定します。

常に最前面に表示

FMP7を常に最前面に表示させます。

画面端で表示位置自動調整

画面の端に移動させた時に、自動的に一番端に表示されるように調整がかかります。また、この時には表示位置が画面外に出ないよう自動調整も行われます。

表示フォント

タイトル表示に使用するフォントを指定します。
「選択」を押すとフォント選択のダイアログが表示されます。
Windows7で表示させたいフォントが一覧に表示されない場合は「すべてのフォントを表示する」にチェックを入れて再度選択を行なってみて下さい。
利用可能な状態になっていれば表示されるようになります。
XP/Vistaでは常に利用可能な全てのフォントが表示されています。

WAVE出力

ver7.01L以降で表示されます。
wavファイル出力を行う際のデフォルトオプションを指定します。なお、いくつかのオプションは出力時にも変更可能です。
wavファイルは出力させたい曲を演奏後に、FMP7上で右クリックを行い「ファイル」メニューから「WAVE出力」を選択することで行います。
出力時に変更したオプションはそのデータ出力時に限り有効となります。

ファイル出力パス

特定のディレクトリに出力を行わせたい場合に指定します。デフォルトでは演奏ファイルと同じディレクトリとなります。

デフォルト出力形式

出力データのサンプリング周波数と量子化信号数を選択します。
※OSがサポートしていないデータ形式で出力した場合はメディアプレイヤーなどでは再生できません。

出力オプション

wavファイルへ出力する曲の演奏オプションを指定します。高オーバーサンプリング指定は高周波数(96KHzなど)の場合に指定を行うと精度が向上することがあります。

更新履歴

7.10f

  • サポートサイト変更
  • addon機能追加

7.10d

  • OPMコア対応版

7.06d

  • パートマスク時に落ちるBugfix(やんたこ,EXP,wani)
  • オプション「演奏」タブの表示異常修正(Sternschnuppe)

7.06c

  • トーンベンド実装(hally)
  • 設定値スタック実装
  • 相対ノイズコマンド実装
  • ノイズLFO実装(s.ueno)
  • yコマンド処理実装
  • オプション初期値ボタン追加
  • 演奏開始識別カウンタ追加(TAN-Y)

7.01l

  • 三角波、パルス波出力波形修正
  • のこぎり波追加
  • 音量管理テーブル変更対応
  • 公開制御API実装
  • 公開ワーク実装
  • PCMデータ発音アドレスのミス修正
  • wav出力実装
  • LFOのspeedパラメータの計算ミス修正
  • 休符コマンド時にピッチベンドを強制終了しないよう仕様変更
  • マルチモニタ対応

7.00

  • β公開

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